桃の節句は女の子の成長の無事を願う行事。
もともとは古代中国で3月最初の巳(み)の日に行われていた上巳(じょうし)節(川に入って穢れを清める)に由来している。このことから、上巳の節句とも呼ぶ。この行事が平安時代に日本に伝わり、室町時代には帰属の女児たちの遊びであった「ひない祭り」と一緒になり、ひな祭りの原型ができた。
菱餅の色は桃、白、緑の3色。この組み合わせは雪(白)が溶けて、大地から草(緑)が生え、桃の花(ピンク)が咲く事象を表現したもので春の象徴といえる。またピンク(赤)は魔除け、白は清浄、緑は邪気を祓う意味もあり、菱形は心臓を表し、女性の健やかな成長を祈る。
3月8日は国連が決めた国際女性デー。 イタリアではこの日にフェスタ・デラ・ドンナ(女性の日)とされ、男性が日ごろの感謝の気持ちを込めて、母親や奥さん、会社の同僚などにミモザを送る習慣がある。これが日本でも徐々に広まっている。
1978年に全国飴菓子工業組合が3月14日をお返しとしてキャンディを贈る日と決め、1980年に全国規模のホワイトデーが開催された。同じ時期に博多の某老舗和菓子店がマシュマロデーとして、“ホワイトデーにはマシュマロを贈ろう”と発案、宣伝販売するようになり、徐々にホワイトデーという名は飴の原料である砂糖が白であるためという説がある。